誰もが大学生活に夢を見がちです。私も大学に入る前は友達が沢山できて彼女もできて楽しいキャンパスライフが待っていると思っていました。
でも現実は友達ゼロで孤独な4年間を過ごしました。一人で過ごす大学生活は非常に辛いものでした。辞めたいとずーっと思っていました。
しかし、今となっては辞めることなく大学を卒業して本当に良かったと思っています。
なぜ辞めなくて良かったと思ったのか、どういう気持ちで生活していけばいいのか、それでも後悔していることについて述べたいと思います。
1.一人が辛いのはわかる。でも辞めないで欲しい。
私は高校までは普通に友達がいましたが、大学の4年間は一人も友達ができることなく過ごしました。
周りはグループを作って楽しそうにしている中、私は一人です。寂しくて惨めで非常に辛かった記憶しかありません。
食堂も一人は惨めなので、卒業まで一回も行けませんでした。
大学2年生の頃に一人が本当に辛くて、大学を辞める決心をして1ヶ月くらい引きこもったことがあります。でも親に説得されて踏みとどまりました。
大学を卒業した今は本当に辞めないで良かったと思っています。必死に説得してくれた親には感謝しています。
だから今現在、大学で一人ぼっちで辛い思いをしている人にも決して辞めないで欲しいと言いたいです。
・そもそもなんで大学で一人になってしまうのか。
高校までは制限と規律の中で学生生活を送ります。
例えば授業。決まったメンバーで決められた授業を決まった席で受けます。同じクラスや近くの席の人とは自然と話す機会もあることでしょう。
例えば体育祭や文化祭などの行事。基本的には強制参加です。みんなで協力して話し合いながら準備します。
このような制限と規律の中で集団行動を強制することにより、一人になりにくい環境が作られています。
しかし、大学に入ると多くの行動が自主性に任されることになります。講義は選択性。単位を満たすために好きな講義を受けます。
受ける講義が違えば講義室も変わります。席も自由です。自分の近くに決まった誰かが座るとも限りません。
行事も強制参加ではありません。嫌なら参加しなくても問題ありません。
つまり、高校までは集団行動を強制されるので自分で何もしなくても孤立することは少なかったけど、大学では自主性に任されるので自分から行動しない限り孤立しやすいということです。
集団行動から自主性へのギャップに戸惑う人はたくさんいます。でも決しておかしいことではありません。なので自分を責めないで下さい。
2.社会に出たら一人が当たり前になる
大学で一人ぼっちでいると、一人ぼっちでいる自分が異常なのではないか?と思いがちですが安心して下さい。全然異常ではありません。
社会に出たら一人が当たり前です。むしろ一人で自主的に行動できない人の方が異常になります。
社会人になって必ず誰かと一緒に出社・退社することなんてありません。昼ごはんも一人で食べますし、周りも普通に一人で食べてます。
仕事が忙しくなれば周りを気にかける余裕もありません。友達も結婚し家族ができれば疎遠になります。
大学の頃は高校までの集団生活の名残で一人でいることが非常に辛いと思いますが、社会に出たら一人が当たり前過ぎてなんとも思わなくなります。
むしろ一人が気楽すぎて、学生の頃の輪を乱してはいけない空気がいかにおかしかったか身にしみてわかります。
今現在の私がもう一度大学に入り直したとしてもまた一人でしょう。でもなんとも思いません。屁でもありません。
大学の頃の私はなんて悲観的だったのだろう。だって社会に出たら一人行動が当たり前なのに。
人より4年先に一人を経験できてラッキーくらいの気持ちでいれたらいかに楽だっただろうと思います。
3.大卒という肩書は重要
社会人になったら学歴というのは非常に重要です。
私はいわゆるFラン大学と呼ばれる大学を卒業しました。人には言いにくい大学です。でも肩書としては立派な大卒です。それだけで価値があります。
大卒でないと入社できない会社はたくさんあるでしょう。高卒と大卒では就職できる業種や会社の選択肢が大幅に違ってきます。大卒という肩書があるだけで選択肢が随分と広がるのです。
選択肢だけではありません。当然高卒と大卒では初任給からして差があります。出世にも学歴が影響してくるでしょう。
高卒では課長止まりで役員以上は大卒のみなんていう会社もあります。
大学のたった4年間、一人が辛いという理由だけで大卒という肩書を捨てるのは非常にもったいないです。
大学を辞めたばかりにその後何十年と後悔したくありませんよね。
でも本音を言うと、私は日本の学歴社会はクソだと思っています。いい大学を出ていい会社に勤めれば安心なんて人生まっぴらごめんです。一度きりの人生、会社に縛られたくありません。
しかし学歴社会である以上、会社に勤めて安定した生活を送りたいという人は、一人が辛いという理由だけで大学は辞めない方が後悔がないはずです。
4.周りの人間は石ころだと思え
でもどうしても大学で一人ぼっちは辛いという人。
選択肢は2つです。
「頑張って友達を作る」か「一人を受け入れて生活するか」です。
頑張って友達を作るには自分から行動するしかありません。一番手っ取り早いのはサークルに入ることでしょう。サークルに入れば集団行動を強いられますし友達も自然とできます。
でも、大学で一人ぼっちで悩んでる人はもうサークルに入るには遅い時期になっているはずです。なかなか勇気がいることでしょう。
今から友達を作るのは難しいという人は、一人を受け入れて生活して下さい。具体的に言うと、周りの人間は石ころと思って下さい。
あの人いつも一人でいるよねとかヒソヒソ言われている気がしても、なんか石ころが転がって音が鳴ってんなぁくらいの気持ちを持って下さい。
むしろ大学生にもなって一人で行動できないなんて幼稚だと思ってもいいです。
あ、誤解のないように言うと周りを見下せと言っているわけでは決してありません。周りの目を気にする必要はないと言いたいのです。
どうせ大学を卒業したら、二度と顔を合わせることはありません。その後何十年と続く自分の人生に何の影響を与えることもありません。大学卒業で今生の別れとなるでしょう。
そんな人間に自分の神経をすり減らすなんて無駄だと思いませんか?
5.後悔があるとすれば何でもいいから思い出を作っておけば良かった
私は大学4年間、一人の友達もできませんでした。でも辛いと思いながらも辞めずに卒業して本当に良かったと思っています。
でもそんな大学生活で後悔があるとしたら、何でもいいから思い出になることをやっておけば良かったということですね。
というのも、私は大学生活の記憶がほとんどありません。毎日一人暮らしのアパートと大学の往復の繰り返し。休日は引きこもって何をやっていたのかあまり覚えていません。
大学生活という時間をあまりにも無駄に消費してしまいました。多分、一人で辛いという気持ちで無気力になっていたのでしょう。
何か大学でやり遂げたぞということを残しておけば良かったと思っています。
やり遂げたというと大袈裟に思うかもしれませんが、別に何でもいいと思うんです。
例えば、大学終わりには必ず図書館に行って本を読むとか、毎日ランニングをして体を鍛えるとか。
映画が趣味の人は毎日一本の映画を観るとか。やりたいことがない人は今の私のように毎日ブログを書くとかでもいいと思うんです。
あまりにも大学生活が無機質で記憶がないので、何かちょっとでもやり遂げたことがあれば、「まあ悪くない大学生活だったなぁ」と振り返られたと思うんですね。それが唯一の後悔ですね。
6.おわりに
一人が辛いのはわかります。でも辞めないで下さい。
一人ぼっちは異常でも何でもありません。社会にでたら一人が当たり前になって、なんで大学の頃の自分はあんなに悩んでいたんだろうという気持ちになります。
それに学歴社会である以上、大卒という肩書は非常に重要になってきます。一人が辛いという理由だけで大学を辞めて、その後何十年と後悔して欲しくありません。
私は大学を辞めなくて本当に良かったと思っていますが、唯一後悔があるとすれば何でもいいから思い出になることをやっておけば良かったと感じています。
振り返って何の記憶もない、嫌な記憶だけしかない大学生活は嫌ですよね?せめて「悪くない大学生活だったなぁ」って言えたら万々歳だと思います。
あと、最後に。
辞めないで下さいとは言いましたが、精神を壊す・自殺を考えるまでになっても大学に行く必要はありませんからね。速攻で大学を辞めて下さい。自分の命が一番大事です。そこまでして大学にしがみつく必要はありません。
そんな時は全力で逃げて下さい。作戦は「いのちだいじに」で行きましょう。
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