今日、何の気なしにネットでニュースを見てたら「酒も飲まず、貯金もゼロ…スーパーボランティア尾畠春夫さんの生き様」という記事が目に止まりました。
尾畠春夫さんは2018年8月に山口県周防大島町で行方不明となっていた2歳男児を発見して、一躍注目を集めたボランティアの方です。皆さんもよくご存知だと思います。
「あー、あの凄いボランティアのおじいちゃんか。どういう人なんだろう?」と興味本位で記事を読んだのですが、読み終わった後になぜかポロポロと涙が溢れてきました。初めての感情に戸惑いました。
僕の心が震えて自然と涙が溢れてきたのは確かなのですが、その瞬間はなぜなのかわかりませんでした。
たぶん僕と同じように
「尾畠さんの生き様を見ていると胸が熱くなる、心にジーンとくる、涙が出てくる。でも、なぜだかハッキリ理由がわからない」
という人もいるのではないでしょうか?
自分なりにしっくりくる答えが見つかったので、尾畠さんの生き様を見ると涙が溢れてくる理由を述べたいと思います。
1.凄え…こんな仏様みたいな人間がいるんだ…!
記事を読み終えた時に僕がリアルでつぶやいた言葉です。
ある種の衝撃を覚えたんだと思います。現実で仏様みたいなことをしている人間が存在していることに。
尾畠さんの何が凄いって「自己犠牲の精神の塊のような人なのに、尾畠さん自身は自己犠牲で行動しているなんて微塵も思っていない」と信じられるところです。
「世のため人のため、困っている人の苦労を我が身に引き受けたい」なんて絶対思っていない。尾畠さんはボランティア活動を息を吸うように心臓が鼓動するように当たり前のようにやっている。それが凄い。
テレビで見る尾畠さんの立ちふるまいや発する言葉、インタビュー記事の文章からは嘘や偽りが全く感じられない。だから信じられます。
世の中には素晴らしい考え方をしている人は沢山います。僕はそんな考えを聞いて「本当にそう思ってる?綺麗事なんじゃないの?」って疑わしく思う側の人間です。
でも尾畠さんに対しては何の疑いもなく信じられる。今までの人生で感じたことのなかった不思議な感覚でした。
それに尾畠さん、
ボランティアをさせていただいているという立場を忘れてはいけません
と言っていて、本当に悟りを開いたような考え方をしているんですよ。
まさに尾畠さんは「リアル仏様」と言える存在だと思いました。
2.絶景を見て感動して流す涙に近いと思う
仏様のような尾畠さん。そんな尾畠さんの記事を読んで、僕はなぜか涙が溢れてきました。自分でも理由がわからず戸惑いました。
人が泣く理由を考えると「嬉しい」「悲しい」「悔しい」「情けない」「感動」など…ありますよね。
うーん、この中だったら「感動」が1番近いかな…。感動する場面といえば映画を見て…ドラマを見て…本を読んで…うーんどれも遠いなぁ。
「絶景を見て感動…」あっ、これだ!これに近いんじゃないか!?
尾畠さんの記事を読んで僕が涙を流したのは、
「とてつもなく綺麗な絶景を見て思わず感動の涙を流してしまう」感情に近いと思いました。
世界の絶景に観光にいって、あまりの美しさに感動して涙が出てきたという話をたまに聞きますよね。
例えば日本だったら、富士山の頂上で見るご来光は本当に綺麗で、感動して涙が出てくると言います。
僕が尾畠さんの生き様を見て涙が溢れてきた理由は「尾畠さんの仏様のような綺麗な心が、まるで富士山のご来光のような圧倒的な美しさを感じさせた」からだと思いました。
綺麗な景色を見ると、自分の心が洗われるような…自分の存在がいかにちっぽけで小さなことに悩んでいたか…自分も頑張らなきゃ…という感覚を覚えるじゃないですか。
1人の人間の生き様を見て、同じ感覚を覚えるって普通はあり得ない。だから、涙が溢れてきた理由もわからずに戸惑ったんだ…と僕は納得できました。
3.おわりに
これほどまでに多くの人の心を震わせるスーパーボランティア尾畠春夫さん。仏様のような世界の絶景のような人だと感じました。人間版世界遺産です。
僕は尾畠さんみたいな人こそ国民栄誉賞に値すると思うんです。
国民栄誉賞の目的は「広く国民に敬愛され、社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があったものについて、その栄誉を讃えること」です。
ズバリだと思うんですけどねぇ…
最後に。
尾畠さんは記事の中でこう述べています。
来る人は拒まず。もっとも、マスコミはすぐいなくなるでしょう。私なんて一過性のもの。日本は熱しやすく冷めやすい。自分のことなんてすぐ忘れるでしょう。
尾畠さん、僕は絶対に忘れませんから!いつまでも笑顔で元気に長生きして下さいね!
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